覚悟に勝る決断なし

サザンの町に住む大学生。心はスウェーデンにある。横浜DeNAベイスターズを応援し、Queenをこよなく愛する男の子。

母国語以外で交流する苦悩

文章自体はだいぶ前に書き終えてはいたんですけど…
今回は言葉についての2本目の記事です。

 

 
よく留学すると自分が日本についてあまり知らないことを自覚するとか、日本のよさを再認識するとかいう。
僕の場合は日本語のよさを認識して、いかに自分が英語スウェーデン語が出来ないかがわかった。
 
言語のレベルを測る方法はたくさんある。
たとえばTOEIC、TOEFLの点数。
あと単純に何が読めるか、新聞が読めるのかそれとも高校の教科書が読める程度なのかとか。
けど今回は発信、交流に重点を置きたいのでちょっと主観的な話をする。
 
僕が感覚的に思うのは以下のようなレベルわけ。
1、相手が何を言ってるかさっぱりだけど、自分の伝えたいことを言える。
2、1にプラスして言って終わりではなくちゃんと伝わる。
3、単語一つずつはっきり喋ってもらえればしっかりキャッチボールができる。
4、ネイティブの言葉もある程度理解できて、コメントができる。
5、会話の流れを絶たないで参加できる。
6、語彙が増え、使う単語を選び始める。
7、相手の受け取り方を想定して文章が作れる。
 
う~んちょっとごちゃごちゃしたけど、思いついたままにあげてみた。
随所にリスニングの要素も混ざってるから、実際の組み合わせはもっと多いだろうけど、今回は交流という側面に注目してこんな感じに。
 
 
1、2、3が初心者ってところかな、普通に日本の高校でたらどれかに当てはまるはず。
海外旅行に友達と行くなら、英語がレベル3くらいまで喋れると少し自由が出てきていいかなってかんじ。
 
僕が高校2年でスウェーデンに来たときは3と4の間って感じかな。
第二言語として英語ができる人の話がなんとなくわかったけど、ネイティブの英語は無理。
喋るといつも流れを止めてた。
そんな自分にイライラして、ってな感じがそこそこ続く。
 
 
4まで行けばその言葉を使えるって言ってもいいかな。
ネイティブの言葉がわかるっていうのは大きい(まぁもちろん相手によって差はある)。
それにコメントでちょっと笑いが起きて楽しくなってくる。
そうすると徐々に現地で友達ができる。
そうするとどんどん留学が楽しくなってきて…ってな感じの好循環が生まれる。
高校留学なら3ヶ月から半年でそのくらいに到達できるはず。
僕は3ヶ月くらいだった。
大学留学だったら、渡航時にこのくらいの人が多いんじゃないかな
 
 
ただこの辺から話が複雑になってくる。
ネイティブの言葉がわかり始めてちょっとすると、5、6、7にあるようなことが気になりだす。
「自分が喋るたびにいちいち流れを切って申し訳ない」とか、「この単語をちゃんと理解して使えてるのか」、「この文はどう理解されてるのか」気にしだす。
ここらへんは母国語しかずっと使っていないと特に自覚しづらい。
 
ちなみに僕は今5から6に移行中だと思う。
流れは絶たないけど喋る言葉に不安がある。
そしてこっから一段階上がるのは果てしないような遠さな気がする。
語彙も増やさないといけないし、経験も踏んで言葉の細かな意味の違いとかを学ばなきゃいけない。
たぶんそれには十数年とかかかるかも、なんて気もしてる。
実際に日本語を満足に喋れるようになるまでそんくらい掛かったし。
 
んで、なんで達成もしていない6、7が想像つくかというと、日本語を喋るときに普段やってることだから。
英語やスウェーデン語で喋っていると、精々相手のことを思いやって言葉を発そうとか考えるので精一杯。
けど日本語で喋るときは言葉は勝手に出るから、他のことに頭が回る。
オチをどうしようとかしょーもないことを考えることもあれば、話してるうちにぱっと今までになかった発想が振ってきたり。
これが出来るのと出来ないのでは全然心の持ちようが変わってきて…
という話はまた今度。